エンディングノートの入手方法から書き方まで、きちんと理解していない方は意外と多いようです。エンディングノートはどこで手に入るのか、どのようなことをどうやって書き綴ればいいのか、迷っている方のためにエンディングノートの詳しい書き方を紹介します。

 

■エンディングノートの入手方法

まずはエンディングノートの入手方法からみていきましょう。エンディングノートは、有料のものであれば書籍として販売されています。それ以外にも無料配布やアプリから入手することも可能です。

 

・有料のエンディングノート

実際の店舗やネットから購入できます。有料のものには、書き方指南がついていたり、自分好みのデザインが選べたりといったメリットがあります。

 

・無料配布

就活セミナーや自治体で配布しているもの、葬儀会社の資料請求でもらえるものなどがあります。無料だから内容が劣るということはないですが、デザインが気になる、という方は有料のものを購入したほうがいいでしょう。

 

・アプリ

アプリ版のエンディングノートもあります。有料無料問わずいくつかのアプリがありますので、好みのものをダウンロードして利用しましょう。但しアプリではデータが消えてしまうこともあるため、しっかりと紙で残しておくことをおすすめします。

 

・自分で作る

適当なノートを見繕って、それをエンディングノートとすることもできます。これであれば、自分の好みのデザインで書きやすいノートを利用でき、自分らしいエンディングノートを作り上げることができるでしょう。こだわりの強い方であれば、自作したエンディングノートが一番しっくりくるかもしれません。

 

■エンディングノートの情報の整理方法と書き方

ここからは、アプリとノートそれぞれでの情報のまとめ方や書き方について紹介します。

 

・アプリを利用する場合

エンディングノートアプリにはさまざまなものがあります。シンプルなものであれば、エンディングノートに記しておきたいすべての情報について、選択肢から選択するだけで簡単に情報を整理できます。

 

例えば葬儀はどうするのか、遺産はどのようなものがどれだけあるのかということも、アプリでサクサクと選択できますので、スマホの操作に慣れている方におすすめです。

 

人気のアプリの中には、動画や写真でメッセージを残しておけるものもあり、「家族に伝えたいこと」を簡単にデータ化することができます。

 

これらのアプリは無料のものがほとんどですが、一部有料となっているものもありますので、なるべくお金をかけたくないという方は無料のアプリを選ぶといいでしょう。

 

・直筆でノートに残す場合

アプリではなんとなく味気ない、なるべく自筆でメッセージを残したい方は従来どおりのノート型を利用しましょう。アプリのように使いたいのであれば、思い出の写真をノートに直接貼り付けてしまうこともできます。

 

アプリとノートを両方活用し、アプリで残したデータにパスワードをかけてノートにパスワードを残しておくのもおすすめです。その際には、直接パスワードを書くのではなく、秘密の暗号や家族だけがわかる合言葉を残しておくことをおすすめします。

 

・情報の整理方法

エンディングノートに残しておくべき情報と、情報のまとめ方についてみていきましょう。

 

書き残しておくべきこと
1 個人情報(氏名、生年月日、血液型など)
2 交友関係にある人、職場・仕事において重要な人物の情報
3 借入金(あれば)
4 預貯金、不動産、株式、投資信託、現物投資品、その他の投資
5 かかりつけの病院や持病について
6 ペットのかかりつけ病院や今後について
7 各種保険、年金、個人年金、iDeCoなど
8 延命処置や介護の方法について
9 死亡時の通知、通夜や葬儀に参列してもらいたい人一覧
10 遺言書の有無と場所
11 インターネットで利用していた各種アカウントの閉鎖方法
12 インターネットで利用していた証券口座や預貯金口座について

 

この中で難しいのは、遺産と年金や保険についての項目です。全ての資産を洗い出し、契約情報もまとめるのはかなり骨の折れる作業となります。自分では調べきれないというときには、お世話になっている銀行、証券会社、保険会社などに一覧を作ってもらうといいでしょう。

 

公的年金や個人年金については、それぞれどのようなものに加入していたかだけでも書き残してください。厚生年金だった、国民年金だった、個人年金は保険会社で加入している、iDeCoに入っているといったことです。

 

自分に判断能力がなくなってしまったあとのことも重要です。認知症になってしまった場合には誰を後見人にするのか、意識がなくなってしまい植物人間になってしまったらどうするかなど記しておきましょう。

 

エンディングノートとは別に遺言書を残してある方は、遺言書があることとどこにしまってあるのか書いておいてください。弁護士が預かっている、金庫に入れているなど、具体的な場所を書いておきましょう。

 

■まとめ

無料で手に入れられるもの、有料で販売されているもの、スマホやタブレットから気軽に使えるものなど、現在、エンディングノートはさまざまなタイプのものが用意されています。

 

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