葬儀はなるべくコンパクトに、残された家族のことを考えてシンプルにしたいという方が増えています。生前にある程度葬儀について決めてしまいたい方、生前契約したい方は、葬儀社をすぐに決めてしまわずじっくり吟味したほうが良いでしょう。

 

なぜなら、安すぎる葬儀によって少なからずトラブルが発生してしまう恐れがあるからです。格安のお葬式でトラブルにならないよう、注意したいことをお伝えします。

 

■安いお葬式の特徴

金額が安いお葬式は一言でいうと、「シンプル」です。参列する人数も少なく、お葬式も最低限というのが安いお葬式です。過度な装飾を行なわず、祭壇も最低限となってしまいます。

 

葬儀の種類を安い順に並べると、直葬(火葬のみ)→家族葬一般葬となります。直葬の場合、火葬のみしか行なわれないため、故人をしっかり弔いたい、供養をしたいと考えている親族には受け入れられづらいという特徴があります。

 

ごく親しい親族だけで葬儀をしたい時には、参列者が最大でも50名程度の家族葬を選びましょう。ただし、家族葬の費用はピンからキリまであり、できるだけ安くしたい時には40万円ほどから行なえますが、こだわりのある葬儀にしたい、遺族できちんと会食を含めた葬儀をしたい時には、家族葬でも120万円ほどになってしまうこともあります。

 

■安いお葬式のデメリットを考える

安い葬儀のメリットは費用の低さと迅速さにありますが、デメリットもいくつかあります。安いお葬式のデメリットや注意点ついてよく知り、いい葬儀社を選ぶ基準を覚えておきましょう。

 

・安いお葬式のデメリット

安いお葬式、特に家族葬に考えられるデメリットは、参列者とお香典が寂しくなってしまうことです。ただし、お葬式自体が格安であれば特に必要がないこともありますので、そこまで気にする必要はないでしょう。

 

むしろ本当の問題は、「葬儀スタッフが少ない」という点です。格安の家族葬では、葬儀会社のスタッフが1人しかつかず、葬儀の進行や準備を遺族が行なわなければいけません。故人を失った悲しみの中で、テキパキと動くのは大変なこともあるでしょう。

 

特に遺族が高齢の場合には、体力的も辛い事になってしまいます。低価格プランの家族葬を行なう時には、遺族の年齢層にも気をつけておきましょう。

 

・安いお葬式ではトラブルに発展することも!

安いお葬式を行なう上で、最も気をつけたいトラブルが「親族争い」です。親族の中には、家族葬に反対する方も多いのです。特に高齢の世代にとっては、「葬儀はきちんとやるべき」という考えが強く根付いているため、新しいスタイルの葬儀にはどうしても反発が生まれてしまうことがあります。

 

また、「家族葬でやります」と知らせていても、わざわざ親族以外の方が葬儀に来てしまうこともあります。また、「葬儀に出られなかったので」と故人の友人等が自宅に頻繁に訪れ、対応に追われてしまう可能性も考えておきましょう。

 

■安い葬儀を行なう時にはよく相談を

安い葬儀を行なう時には、こういったトラブルを避けるために家族でよく相談しておきましょう。具体的には次の点について話し合うと、葬儀時のトラブルを回避できます。

 

・葬儀と金銭の話を明確に

親族の中で、葬儀の規模について不満を持ちそうな人に対しては生前からよく話しておくと良いでしょう。特に親しい親族で反対しそうな人には、金銭的な負担が大きいこと、自分自身が規模の大きいお葬式をしてほしくないと考えていることを生前から伝えておきましょう。

 

・葬儀に参列する人を決めておく

葬儀に参列する人を先に決めておきましょう。家族葬のようなコンパクトな葬儀では、参列者数20~30名が一般的です。エンディングノートに参列者の名前と連絡先を書いておくとわかりやすくなります。参列して欲しい人には事前に伝えておきましょう。

 

・無宗派・無宗教で安い葬儀を行なう場合

特に宗派や進行する宗教を持っていない方は、自由に葬儀を行なうこともあるでしょう。無宗派では特にスタイルにとらわれないため、そのようなお葬式を理解できない親族もいるかも知れません。無宗派の方はあらかじめ親族にその旨を伝えておきましょう。

 

■まとめ

安い葬儀をトラブルなく確実に行ないたい時には、親族同士での話し合いを生前からしておきましょう。話し合いが難しい場合には、エンディングノートに希望を綴っておくのもおすすめです。

 

安いお葬式をするのが「希望だった」ということがわかれば、多くの場合反対する方はいないでしょう。

 

トラブルなく安いお葬式をしたい時には、葬儀会社選びも重要なポイントになります。安いからといって対応が悪かったり、細やかな気遣いができなかったりするような葬儀会社は避けるべきです。そのために必要なのが、生前からの葬儀予約です。生前のうちに葬儀会社を決めておくことで、遺族の反発も受けにくくなるでしょう。

 

できるだけ安いお葬式をしてくれる葬儀会社を探しているなら、まずは「よりそうのお葬式」で資料請求をしてみましょう。