葬儀費用が用意できるか心配。そんな方が知っておきたいのが「互助会」です。月々少額の掛け金を支払うことで、将来的に冠婚葬祭費用が割安になるというのが互助会のシステムです。

 

特に互助会を利用したいのが、「おひとり終活」をしている方。ここでは、お金の負担を少なくお葬式をしたい方におすすめしたい、互助会について紹介します。

 

■葬儀費用が心配なら互助会を利用しよう

葬儀だけではなく、冠婚葬祭全般の費用が必要となった際、互助会はあなたの助けとなるでしょう。互助会はもともと「地域のみんながお互いを助け合う」という気持ち生まれたものですから、利益重視のものではありません。

 

また、互助会事業は国の許可事業です。国の厳しい審査を通過した業者しか始めることしかできませんので、安心して利用することができます。

 

システムとしては、毎月掛け金を数千円程度支払い続け、結婚やお葬式で急にお金が必要となった時には、積み立てた掛け金からそれらの費用が支払われるというものです。さらに互助会の特典として、冠婚葬祭費用が3~5割程度割り引かれるのが一般的です。

 

いきなり大きなお金を用意するのは難しい、でも毎月少額ずつなら積みたてられる。そんな方は互助会で冠婚葬祭費用を積み立てましょう。

 

さらに互助会は、加入している本人のほか、一緒に暮らす家族も利用できます。ただし注意したいのが引っ越した時。互助会では、加入者に地域制限が設けられているため、引っ越して範囲外となってしまった場合には、契約の移転手続きが必要です。必ず手続きをしましょう。

 

一般的に、互助会の掛け金は月数千円、毎月払いを数年続けて最終的に20~50万円になるコースが用意されています。

 

■おひとり様終活とは?

互助会と相性が良いのは、おひとり様終活中の方です。おひとり様終活とは、読んで字のごとく、現在一人で暮らしている人が行なう終活のこと。例えば配偶者に先立たれてしまった方や、頼れる親族のいない方が行ないます。

 

おひとり様終活で考えたいのが、葬儀費用の工面方法です。家族がいれば家族が用意してくれる可能性もありますが、頼れる身内がいない時には自分で用意しなければいけません。

 

葬儀にかかる費用は火葬だけでも20万円以上かかりますから、せめて50万円ほどは用意しておきたいところです。

 

おひとり様終活の方は、もしもの時のためにごく親しい友人や家族に「死後の葬儀について」話をしておきましょう。互助会に加入していることもその時に伝え、葬儀費用はそこから賄うように説明しておきます。

 

■よくある困りごとについて

そんなおひとり様終活において、よくある困りごとが「せっかく終活をしても周りにそれが伝わりにくい」という点です。ごく親しい友人や親族に終活していることを伝えても、その細かな内容がわからなければ意味がありません。特に互助会のように生前から利用しているものについては、改めてエンディングノート等に記しておく必要があります。

 

葬儀後の供養方法についても、希望があれば記しておきましょう。例えば、なるべくお金がかからないように合祀にしてほしい、海や山へ散骨してほしい、といった具合です。

 

もし遺産となるようなものがある場合、しっかりと法的効力のある遺書も残しておきましょう。遺産は法定相続人で分配するのか、はたまた寄付やお世話になった人に譲るのか、どのような遺産がどのぐらいあるのか書き残しておきます。

 

その他、生命保険の加入先と保険証書について、パソコンやスマホに入っているデータをどうするのか、SNSのアカウントの処分方法についても記してあると安心です。

 

おひとり様終活では、生前整理もしておいたほうが良いでしょう。なるべくゴミやいらないものを溜め込まないようにして、ミニマムな生活を心がけることも大切です。

 

・緊急の連絡先を決めておく

長く一人暮らしをしている方は、市役所町内会へ緊急連絡先を知らせておきましょう。親族または友人に事前に許可を取り、緊急連絡先を定めておけば、自分に何かあった時でも安心です。

 

この時、緊急連絡先とするの人にはエンディングノートの存在や自分の死後のことについて、きちんと伝えておきましょう。

 

■まとめ

おひとり様終活では、互助会のように毎月少しずつの掛け金を出して将来に備えられるものがあると心強い味方となります。互助会に加入した後に引っ越しをした時は、転居先の互助会に必ず連絡しましょう。

 

互助会は、入会するとその日からサービスを利用できます。加入した瞬間から、「いつ何があるかわからない」不安を解消してくれるでしょう。

 

互助会への加入を考えている方は、全国にある互助会が簡単に探せる「ごじょクル」(https://www.gojyokuru.net)から、お住まいの地域にある互助会を探してみましょう。サイト上で資料請求とネット入会も可能となっておりますので、まずは気になる互助会をピックアップし、無料で資料請求してみましょう。