自分自身の最後を美しく飾りたい。そういった方には、さまざまな方向から行う終活をおすすめします。終活では、身辺を整理したり、財産についてまとめたり、エンディングノートを書いたりといったことが主になります。

 

自分の死後のために何かをするということは、最初のうちは違和感を抱くかもしれません。しかし終活を進めていくことで、これからの自分の生き方についても見えてくるでしょう。今回は、自分のこれからを考えるための終活にいて考えてみましょう。

 

■終活のメリットとデメリット

「終活は素晴らしいので皆さん必ず行いましょう」というような触れ込みをするエンディング関連の業者もあるかもしれませんが、終活をして生まれるのはメリットばかりではありません。まずは終活をすることで感じられるメリットとデメリットについてみていきましょう。

 

・終活のメリット

終活を行うことで生まれるメリットは多々あります。例えば生前整理によって、「自分の死後に見られたくないものを生前に処分できる」ことも、終活によるメリットでしょう。デジタル遺品と呼ばれるパソコンやスマホ、タブレットに記録されているデータを始め、SNSやブログで発信していた内容なども、事前に整理することができます。

 

また、認知していない子どもがいる、まったく血筋と関係ない養子がいるといった場合には、終活中に残した遺言書によってその子達を守ることができるでしょう。

 

終活の一環としてエンディングノートを残した場合には、自分の意思や死後への思いを家族に伝えることができます。さらに個性的な葬儀や供養を行ってもらいたい方、むしろ控えめに親しい人だけに見送られたい方も、エンディングノートを活用することで希望通りの最期を迎えることができるでしょう。

 

・終活のデメリット

メリットを並べるといいことづくめに感じてしまう終活ですが、終活を行うことで発生するデメリットも存在しています。

 

これは全ての方に共通するわけではありませんが、ときどき、終活を行うことによって気が滅入ってしまう方がいるようです。自分の死と向き合い続けなければいけないため、それだけで気分が落ち込み、さらに継続することで一時的にふさぎ込んでしまうこともあるでしょう。

 

そんなときには少し休み、また終活をしたいと思えるようになるまで休むことが大切です。

 

くわえて、終活というものの定義が曖昧だということも覚えておきたいところです。終活という言葉に囚われすぎてしまい、「あれもしなきゃ、これもしなきゃ」と考え、のんびりとしていた毎日が急にせかせかとしてしまうかもしれません。

 

しかし、終活には「これをしなきゃいけない」というものはありません。いつも整理整頓をしている方は生前整理をはりきってすることはありませんし、遺言書についても気負いすぎる必要はないでしょう。

 

要は、「自分が満足できるだけ」で良いのです。あれをしなければ家族が困る、ということを考えることもたしかに必要ですが、どうしても伝えたい言葉だけを残す、これも終活です。力を入れすぎず、ゆったりとした気持ちで進めていきましょう。

 

■終活から見えてくる今後の生き方について

終活をしていると、「死後」よりも「今後の生き方」が見えてくることがあります。生前整理を進めているうちに、もう一戸建ては必要ないのかもしれないと考える方もいるでしょう。

 

若い頃にやりたかったことに挑戦してみよう、老後の楽しみとして考えていたことを今からやってみよう、そんな思いも湧き上がってくるかもしれません。

 

子育てが一段落しているのなら、田舎暮らしを満喫するために移住してしまうという手もあります。退職してからやろうと思っていた習い事も、休日に始めたくなることもあるでしょう。

 

私たち人間は、生まれた時に死ぬことが決まっています。ほとんどの人が、自分がいつ死ぬのか、そのときはどのように訪れるのか知りません。やりたいことがあるのに後回しにしていると、何も達成できずにそのときを迎えてしまうことだってあるのです。

 

終活中、あらゆるものを整理していると、思わぬ「へそくり」が出てくることもあるでしょう。全てを家族に残したいという方もいるでしょうが、自分が死ぬまでに自由にお金を使ってみたいという方は、そういったお金で行きたかった場所へ行ったり、始めたかったことを始めたりするのもおすすめです。

 

終活中で考えるべきことは、自分の死後だけではありません。「いまこのときから死ぬ日まで、どうやって生きることが大切なのか」をもう一度考えてみましょう。

 

■まとめ

このように、終活にはメリットだけではなくデメリットもありますので、終活がつらくなってしまったら休む、気分転換をすることを心がけてください。

 

終活中にやりたいことを見つけお金をかけてしまったら、自分のお葬式代が残せるのか気になる方もいるでしょう。そういった方におすすめなのが、なるべくお金をかけずに行う小規模のお葬式です。

 

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