介護や認知症への不安を相談できる無料窓口があることをご存知でしょうか。まだ認知症を患っていない方も、すでに家族や近しい人が認知症になってしまって対応に困っている方も、まずは無料窓口で相談してみましょう。

 

ここでは、老後の不安を解消できる事前相談や地域包括支援センターの利用方法について紹介します。

■多くの人はどのような老後の不安を抱えているのか

あなたは老後に不安がありますか?実は日本では、ほとんどの人が老後に対する不安を抱えています。この先年金の支給額も減りゆく中で、満足なサービスを受けられるような施設は一部のお金持ちが利用するだけで、一般の人には利用できないのではないかという不安もありますよね。

 

はたまた、老後の資金を現役時代に貯めきれず、ひもじい思いをするのではないかなど、悩みの内容もさまざまです。さらに、認知症になったらどうやって施設を探せばいいのか、家族がいない場合にはどこを頼ればいいのかなど、だれしもが老後に関する不安を抱え、解決策を模索しています。

 

■無料で相談できる窓口について

年齢を重ねてくると、認知症や介護のことの、老後への不安はつきません。明日には介護が必要になるかもしれない、気がついていないだけで実は徐々に認知症になっているかもしれないなど、さまざまな悩みが出てくるでしょう。

 

自分だけではなく、家族についても同様に悩む方は少なくありません。介護や老後のことで悩んだときには、一人で抱え込まずにまずは無料相談を利用してみましょう。

 

・認知症

認知症に関する相談は、さまざまな団体で受け付けています。認知症の初期症状や認知症になってしまったときのことを相談でき、地方自治自治体が主となるものだけではなく、民間でも広く設置・利用されています。

 

インターネットからでも無料相談を受け付けている団体がありますので、なんとなく相談するのは気が進まないという方は、こういったものから利用してみるといいでしょう。

 

・介護

介護についての悩みは、地域包括支援センターで相談することができます。介護と仕事の両立、施設へ入所するための相談などに応えてくれるでしょう。

 

それ以外にも、地域にある家族会などに入会することで、お互いの悩みを打ち明け、話を聞き合う活動にも参加できます。同じ悩みを持つもの同士だからこそわかり会える話もありますので、介護の愚痴を認知症について理解のない他人に軽々しく言いたくないという方は、こちらのほうがあっているかもしれません。

 

■地域包括支援センターとは

このような無料相談を行えるものに、地域包括支援センターがあります。介護保険法で定められた機関で、運営は市町村が行っています。

 

地域住民の福祉を向上させ、医療の充実虐待防止介護マネジメントを行っています。もともとは高齢者の健康に関する相談窓口として誕生しているので、気軽に相談できるのが特徴です。

 

地域包括支援センターでは、ケアプランの作成、利用できる施設やサービスの紹介、介護疲れや介護によるストレスの解消方法など、さまざまな悩みに答えてくれます。

 

高齢者の虐待や認知症になった際の成年後見制度についても快く相談に乗ってくれるでしょう。

 

具体的には次のような業務を行っています。

 

・総合相談支援事業

相談内容を聞き、さまざまな支援機関が行う支援サービスの利用を提案します。仲介まで行ってくれるので、日々の介護に忙しい方でも気軽に利用できます。

 

・包括的・継続的ケアマネジメント支援事業

状況や病状によって変化する今後の生活についてのイメージを家族と共有しつつ、さまざまな機関と連携をとってこれからも医療や介護サービスを継続的に受けられるように手配します。介護の空白期間を出さないこと、介護が必要な人に必要な介護が届くように手伝いをしてくれます。

 

・介護予防ケアマネジメント

要介護1もしくは2の判定を受けた方に対し、介護が必要にならないよう予防するケアプランを立て支援していきます。高齢者向けの予防教室や予防口座を紹介し、長く健康でいられるよう手伝います。

 

・権利擁護業務

財産の管理や被虐待など、高齢者の権利に関わる相談を受け、成年後見制度の活用を促進させたり、消費者センターや警察と連携をとって暴力や詐欺から高齢者を守ったりします。自治体におっては認知症、介護保険、介護予防などについて学校や施設に出張講座なども行います。

■まとめ

介護や老後への不安は皆平等に胸のうちに抱えているものです。老後の資金への不安だけではなく、介護の必要が出たときにはどうしたらいいのか、家族が認知症になったらどう介護すればいいのか、こういった不安や疑問があるときには、地域包括支援センターに助けてもらいましょう。

 

ひとりひとりひあったプランや計画を立ててくれますし、必要な機関を紹介してくれます。さらに自分でも介護施設を探してみたいという方は、こちら有料老人ホームから資料請求をしてみましょう。